ビセンテ・カルデロンで10番を着け、チームの中心を担ってきたトルコ人MFは、2015年夏、夢だったバルセロナ移籍を決意した。2016年1月まで出場できないことを知っていたにも関わらず。
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それは非常にリスクを伴う移籍だった。ルイス・エンリケ監督が熱望したアルダ・トゥランだが、半年間出場できないのはトッププレーヤーにとって試合勘が失われる恐れがある。それを承知でビセンテ・カルデロンのアイドルはバルセロナへとやってきた。
彼自身「バルサから電話がかかってくるなら、そんなことは見もしないし、考えもしないよ。難しい状況であろうことは間違いないけど、僕はバルサでプレーすると決めたわけで、初日からハードに働いていくさ。状況は理解しているし、1月からはきっと全てがファンタスティックになるだろう。僕は半年間プレーするためじゃなく、タイトルを獲りに来たんだ」と語っている。
アトレティコとバルセロナのプレーに関する哲学はそれまでは全く異なっていた。カウンターサッカーのアトレティコ、パスサッカーのバルセロナ。しかし、昨シーズンより就任したルイス・エンリケ監督によってバルセロナはカウンターサッカーも選択肢に含まれるようになった。
アトレティコサッカーの中心を担ってきたアルダにとって、バルセロナではベンチに座る機会も多くなるだろう。イニエスタやラキティッチなどとポジション争いをするとみられている。MSNの負傷代役という役回りもある。4年間アトレティコで栄光を極めてきた男がそれに我慢できるか。
彼の加入はバルセロナにとっては間違いなくプラスに働く。ランニング、ドリブル、ゴールセンスのレベルの高さは、バルセロナにとって新しい風。イニエスタが自身のアイドルと語るアルダは、何の遜色もなく彼ら世界王者と共にプレーするだろう。
チャンピオンズリーグの歴史上、今まで一度も成し遂げたチームがいない連覇という偉業。アルダが唯一獲得していないのはチャンピオンズリーグのタイトル。アルダがチャンピオンズリーグのタイトルを獲得した時、バルセロナはチャンピオンズリーグ史上初の連覇を達成することになるだろう。
出典:YouTube