ここ数年、バロンドールを独占して受賞しているメッシとC.ロナウド。彼らは圧倒的数字を残し、世間に大きなインパクトを与えている。しかし、時折、このような声がちらほら聞こえる。
「世界で一番うまい選手はアンドレス・イニエスタではないか?なぜ彼はバロンドールを受賞できないのか?」
原因はバロンドールという賞の仕組みにあるのではないか。
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バロンドール選出には明確な選考基準というものが存在せず、投票者はどうしても点を取り、明確な数字として記録に残るFW等のポジションに注目が集まる。これは歴代バロンドール受賞者には、GK、DF、守備的MF等の選手がほとんど選出されていないことからもわかる。また、各国代表監督とキャプテンが投票できるようになったこともあってか、私情を挟む投票が多くなったこともある。
ではイニエスタは?彼はおそらく世界で一番うまい。身体の使い方は非常にうまく、スピードはさほどないが、正確なボールコントロールを武器に、決して相手にボールを渡すことはない。特に、イニエスタの判断力の高さはトップ。あらゆる場面でも最善の選択肢を探し出し、ゴールを奪う。最高の選手であろう。
しかし、数字という部分ではチームメートであるメッシに大きく劣る。
2010年のバロンドールは特に大きく物議を醸し、W杯南アフリカ大会の決勝でゴールを挙げ、スペイン優勝に大きく貢献したイニエスタは選出されず、なぜかメッシが受賞。
ここにバロンドールの落とし穴が存在しているのである。