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レアル・マドリード『背番号10』の系譜。時代とともに進化する『背番号10』を考えてみる。

      2016/01/09

時代とともにサッカーのスタイルは変化し、進化している。それと同時に『背番号10』の役割も変化し、そして進化している。

1980年代、当時のサッカーはプレッシャーが少なく、相手が自陣に攻めてきたときにプレッシャーをかけ、ボールを奪いにいくというスタイルが主流。そのためファールが比較的少なく、クリーンなサッカーが繰り広げられていた。

しかし、このサッカースタイルを変化させるチームが出現する。「トータルフットボール」と呼ばれたオランダ代表。チーム全員で守り、全員で攻撃するというスタイルを確立した。その結果、サッカーのスタイルが少しずつ変化していくことに。

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90年代に入るとイタリアの組織的なサッカーをお手本としたスタイルが世界に浸透するように。当時、連勝記録を打ち立てたACミランの監督であったアリゴ・サッキがプレッシングの発明とともにゾーンプレスというスタイルを完成させた。

ゾーンは、ピッチの地域を選手ごとに分担して守る方法で、ピッチの横幅を担当する人数は、ピッチの広さと人数の関係から4人に落ち着いた。DFラインとMFに4人ずつ並べて4×4の守備ブロックが構成され、残りの2人のフィールドプレーヤーの内、1人はFWの位置に置くので、FWの残り1人をFWに置けば「4-4-2」に、アンカーに置けば「4-3-3」に、トップ下に置けば「4-2-3-1」に。しかし、システム頼りのこのスタイルは面白みに欠けるとの批判も度々あった。

そして、この頃より顕著になってきたのが、イングランドのサッカースタイルの変化。それまでのイングランドのサッカースタイルは、ゴール前にロングパスを送り込み、フィジカルの強い選手が競り合いに参加してゴールを奪うというものだったが、これが世界に通用しなくなりつつあった。

こうした状況を打開すべく、イングランドでプレーする選手の技術が向上されていった。と同時に、プレミアリーグも徐々に頭角を現し、いまや世界最高峰のリーグとまで言われるように。

現在では、サッカーがよりコンパクトになり、厳しいプレッシングと狭いスペースでのプレーが求められるようになった。それに伴い、徐々に『背番号10』のプレースタイルも進化していった。正確なキックやパスセンスでゲームを組み立て、ゲームを支配する司令塔でありながら、大事な場面では自らゴールを決める得点感覚も兼ね備える。あるいは、イマジネーションあふれるプレーで観客を魅了し、予測不可能なパスやシュートで試合を決める。

近年、レアル・マドリードで『背番号10』を着用してきたフィーゴ、エジル、そしてハメス・ロドリゲス。かつては、ファンタジスタと呼ばれる選手が着けていた『背番号10』も、こうした戦術の変化、サッカーの変化に合わせて『背番号10』を着けるタイプも変化していった。※ロビーニョ、ラサナ・ディアラ等もいますが、あまり印象に残っていない。

ちなみに、フィーゴの『背番号10』は個人的にはあまり魅力を感じない。

いや、やっぱり、あの純白のユニフォームの『10』の上に『ZIDANE』と書かれたのを着て、ピッチで優雅にプレーする彼の姿を見たかった…。

 

 

出典:YouTube

 

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