ロベルト・カルロスとカフー。
あなたは「世界的なサイドバックは誰?」という質問に、彼ら2人の名前がすぐに頭に思い浮かぶのでないだろうか?
90年代後半から00年代前半にかけて活躍したブラジル代表両サイドバックの2人は、サッカー史に名を残す偉大な選手だ。
ロベルト・カルロスと同じブラジル-スペインと渡ったブラジル代表DFマルセロは、長い間、ロベカルの後継者だと言われ続けてきた。
(※レジェンドは、ブラジル-スペイン移籍前にインテルで1年間プレーしているが、当時の監督であったロイ・ホジソンは、彼を左ウイングとして起用することを望み、彼にとって不本意なシーズンとなっている。)
しかし、マルセロは彼を超えていない。
マルセロは、あのロベルト・カルロスを追い抜くことができるのか?
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ロベカルが歴代で世界最高の左サイドバックだということに、誰も疑いの余地を持たないだろう。
彼の攻撃参加は、サイドバックというポジションの概念を大きく変え、現代サッカーにおいて、その重要性はさらに増している。
また、小柄ながらも、彼の左足から放たれるフリーキックは、「悪魔の左足」と呼ばれ、当たって失神する選手もいるほど。
そんなレジェンドの後継者として、長らく言われ続けてきたのが、レアル・マドリードDFマルセロ。
フルミネンセからレアル・マドリードへと渡ったマルセロは、当時「攻撃は多彩、しかし、守備に難あり」という状態。
攻撃は、幼少期にやっていたというフットサルが、彼の想像力を高める基礎となっていた。
しかし、守備の面で課題があり、左サイドバックを当時のアルゼンチン代表DFガブリエル・エインセが勤め、マルセロが左サイドハーフを務めることが多くなっていた。
そして、マルセロに大きな転機が訪れる。
レアルの監督に堅守で有名なジョゼ・モウリーニョが就任した。
この監督交代は、マルセロのプレースタイルを大きく変え、難があった守備も次第に改善されていった。
果敢な攻撃参加に、長らく課題だった守備も改善。
しかし、それでもマルセロがレジェンドを越えてはいない。
いや、追いついてもいないだろう
マルセロがロベカルほどのインパクトを残せているだろうか。
この問いに、「イエス」と答える人は、まだそれほどいないだろう。
それほどまでに、ロベルト・カルロスという男は偉大であり、歴代で世界最高の左サイドバックと言われる所以なのだろう。
今夏、2015年7月10日、マルセロはレアル・マドリードとの契約を2020年6月30日まで延長した。
マルセロは言っている。
「彼(ロベカル)は僕のアイドルなんだ」と。
だからこそ、追いつき、そして越えて欲しい。
はたして、マルセロがレジェンドを超える日はやってくるのだろうか。
https://youtu.be/1ftqeITR0iI
出典:YouTube