2017年は、1993年にJリーグが開幕して以来の大きな転換期を迎えるかもしれない。
均等分配金に傾斜分配金、外国人選手枠の変更やDAZNとスカパーの違い、などなど…。
では、2017年シーズンから変わる多くのことを紹介していこう。
- 1. Jリーグレギュラーシーズンが2ステージ制から再び1ステージ制へ
- 2. Jリーグの有料放映権を獲得した「パフォーム・グループ」と「スカパー」
- 3. 「パフォーム・グループ」のJリーグ参入で変わるクラブ資金力
- 4. 大幅にアップするであろう、Jリーグクラブの資金力
- 5. J1で優勝すると得られる賞金の総額は???
- 6. 資金力アップとJリーグ外国人枠の増設
- 7. 外国人選手の呼び込みは、クラブの将来を左右する
- 8. パフォーム・グループのJリーグ参入とスカパーの無念の撤退
- 9. ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」。
- 10. サッカー好きが疑問に思う「DAZN()ダゾーン」とは???
- 11. DAZN(ダゾーン)で見ることのできるサッカーコンテンツ
- 12. DAZN(ダゾーン)の視聴料金
- 13. DAZN(ダゾーン)で視聴可能なデバイス
- 14. スカパーからDAZN(ダゾーン)になって懸念されることのまとめ
- 15. 今季は海外サッカーだけではなく、Jリーグにも注目してみよう!
Jリーグレギュラーシーズンが2ステージ制から再び1ステージ制へ
まず1つに、2013年に2ステージ制となったJリーグが、1ステージ制に戻ることが挙げられる。
かねてより、Jリーグの2ステージ制に関しては、ファンやサポーター、選手から多くの不満が出ていたのは言うまでもないだろう。
そして今回、その変更を決定付けたのは、英動画配信最大手「パフォーム・グループ」によるJリーグの有料放映権の獲得である。
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Jリーグの有料放映権を獲得した「パフォーム・グループ」と「スカパー」
Jリーグはこれまでスカパーと5年ごとに放映権契約をしてきた。
その額は5年で約400億円ほど。
一方、これからのJリーグは英動画配信最大手「パフォーム・グループ」が展開する、スポーツに完全特化したライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」で放映される。
その額は10年間で総額2100億円。
なんと!
これは、これまでJリーグの試合中継を担ってきたスカパーの約4倍というから、Jリーグのトップ陣営も首を縦に振らざるを得ない。
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「パフォーム・グループ」のJリーグ参入で変わるクラブ資金力
1ステージ制から2ステージ制に変更し、チャンピオンシップを導入した大きな要因は、金銭面にある。
これまで行われていたレギュラーシーズンに加えて、チャンピオンシップの導入は、地上波テレビ放送での注目度をあげ、クラブの資金力向上のため。
これまで、Jリーグでは放映権料の分配金があったが、雀の涙ほどの少額であったのは言うまでもない。
しかし、「パフォーム・グループ」の参入により、放映権料の分配金が大幅にアップする。
その内訳を見ていこう。
大幅にアップするであろう、Jリーグクラブの資金力
まず、分配金には「均等分配金」と「傾斜分配金」の2種類が存在する。
「均等分配金」は、J1が3億5000万円、J2が1億5000万円、J3が3000万円と、各クラブに均等に分配される。
そして「傾斜分配金」は、30億9000万円をリーグ順位に応じて山分けしていく。
J1で優勝すると、30億9000万円のおよそ半分に当たる、15億円の傾斜分配金が得られる。
J1で優勝すると得られる賞金の総額は???
莫大な資金がJリーグを潤すことになりそうだが、J1で優勝すると、どのくらいの賞金が得られるのか。
まず「均等分配金」として3億5000万円、J1優勝で得られる「傾斜分配金」が15億円、そして「J1優勝賞金」がまた別に存在し、それが3億円。
なんとJ1優勝で21億円も手に入る!
ちなみにこの額は、これまでの4倍以上だというから、恐るべしパフォーム・グループ…。
資金力アップとJリーグ外国人枠の増設
資金力アップにより、最も影響を受けるのは、選手補強や選手年俸などのチーム戦力に直接関わる部分だろう。
今季からは外国人枠のルールが改編され、5人までクラブに所属させることができる。
1試合の出場は3人とアジア枠1人で、最高で4人まで。
かつてセレッソ大阪に所属したディエゴ・フォルランのように、世界のスーパースターを呼び込むことができる可能性もある。
さすがに、世界のトップレベルで戦う選手を呼び寄せることは不可能に近いが。
とはいえ、第一線を退いた選手なら、十分呼べる可能性はあるだろう。
外国人選手の呼び込みは、クラブの将来を左右する
そして、外国人選手の呼び込みは、クラブの将来を左右すると言っても過言ではない。
しかし、それはある意味、大きなギャンブル。
外国人選手を獲得する際、クラブは獲得したい選手に関するほぼ全てのことを調査する。
プレースタイルや適性ポジションは当たり前のこと、家族やプレー経歴、性格やメンタル面など、事細かに調査。
しかし、それでもわからないことはたくさんある。
来日してみて、チームにフィットするかどうかはほぼ未知数。
言葉が通じない苛立ちから、プレーにも影響を与える可能性だってある。
食文化の違いも来日してみないとわからない。
日本にすぐに慣れる選手もいれば、そうではない選手も多くいる。
実は、膝に爆弾を抱えていました、なんてことも。
これまで、Jリーグの各クラブは多くの外国人選手を獲得してきた。
そして、多くの外国人選手がチームに大きく貢献してきた一方で、多くの外国人選手が何もできずに母国クラブに帰っていった。
外国人選手の獲得はある意味、ギャンブル。
しかし。
傾斜分配金により、順位を1つでもあげようとどのクラブも必死になるはず。
日本人選手にはない、リズムや感覚、ボールタッチや感性など、各クラブにとって、外国人選手の獲得はクラブの将来を左右すると言っても良いだろう。
来季の順位を見込んで、外国人選手を獲得するクラブも出てくるだろう。
パフォーム・グループのJリーグ参入とスカパーの無念の撤退
潤沢な資金をJリーグにもたらすことになるパフォーム・グループのJリーグ参入。
一方で、これまでJリーグのテレビ放送を担ってきたスカパーは無念の撤退ということになる。
一時は、「スカパーがサブライセンス的なものを取得できるどうか、検討していく」的なことを村井チェアマンも言ってはいたが、話はまとまらず。
これまでスカパーでJリーグをテレビ観戦してきたファンは、パフォーム・グループが展開するライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に切り替えていく必要がある。
出典:YouTube
ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」。
ここで浮上するのは「DAZN(ダゾーン)とはなんぞや??」という疑問。
DAZN(ダゾーン)は、パフォーム・グループが展開するライブストリーミングサービスで、スポーツに特化したオンデマンド動画配信サービスである。
出典:DAZN
サッカー好きが疑問に思う「DAZN()ダゾーン」とは???
DAZN(ダゾーン)とは、パフォーム・グループが展開するスポーツに完全特化したオンデマンド動画を配信する、ライブストリーミングサービスである。
それは、海外サッカー・国内サッカーのみならず、様々なジャンルを幅広く取り扱っており、インターネットを通して130以上のスポーツ、年間で約6000試合以上を楽しむことができるスポーツ専用ライブストリーミングサービス。
LIVE(生中継)が重要となるスポーツという分野で、リアルタイムで、そしてマルチデバイスでいつでもどこでもスポーツ観戦をすることができることになる。
DAZN(ダゾーン)で見ることのできるサッカーコンテンツ
DAZN(ダゾーン)で見ることのできるサッカーコンテンツは「Jリーグ」「イタリア・セリエA」「ドイツ・ブンデスリーガ」となっている。
「イングランド・プレミアリーグ」「スペイン・リーガエスパニョーラ」は、DAZN(ダゾーン)では配信されない。
「イングランド・プレミアリーグ」を見るにはスカパー、「スペイン・リーガエスパニョーラ」を見るにはWOWOWの契約がそれぞれ必要となる。
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DAZN(ダゾーン)の視聴料金
DAZN(ダゾーン)の最も魅力的な部分は、なんといってもその視聴料金の安さ。
DAZN(ダゾーン)は月に税込1890円という破格の料金。
サッカー好きが欧州サッカーを観たい、Jリーグを観たいとなった時、これまでならスカパーで月に約5000円〜。
しかし、DAZN(ダゾーン)はその半額以上も安く観ることができる。
なお、DAZN(ダゾーン)がスカパーとサブライセンス契約をしなかったことにより、スカパーで試合放送を見ていたJリーグファンは、DAZN(ダゾーン)に乗り換える必要がありそうです。
DAZN(ダゾーン)で視聴可能なデバイス
DAZN(ダゾーン)では、iPhone/iPad、Androidスマホ/タブレット、Amazon Fire TV/Fire TV Stick、ゲーム機など、DAZN(ダゾーン)はマルチデバイスに対応している。
デバイス登録台数は、1アカウントにつき最大6台まで可能で、同時に視聴することのできる視聴可能台数は2台までとなっている。
スカパーからDAZN(ダゾーン)になって懸念されることのまとめ
ここまで読んでいただくと、「DAZN(ダゾーン)って結構いいんじゃん」なんて思っている人もいるかと思いますが、大のサッカー好きである私から、懸念されるであろうことをまとめて提示していきたいと思います。
・音質や画質に関しては、DAZN(ダゾーン)はネットでのライブストリーミング配信で、インターネット回線速度に依存。スカパーよりも劣化する可能性を大いにあり。スポーツ観戦という点から言うと、試合中に何度も止まるのは最悪。
・DAZN(ダゾーン)では録画ができない。また、見逃した試合の配信も全ての試合ではない。
・DAZN(ダゾーン)には、TV欄なるものが無い。「hulu」や「Netflix」などもTV欄なるものが無いが、それはDAZN(ダゾーン)のそれとは異なる。LIVE(生中継)配信が重要なスポーツという分野では如何なものか。
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他にも、「Jリーグ全試合放送」を謳っているが、果たして本当に全試合放送されるのか、真偽は不明。
DAZN(ダゾーン)側が発言を二転三転させているので、イマイチ信用できない。
全試合放送を謳ってたNFLが3割の放送とからしい。J1、J2 、J3も同じことになりかねないのでは?だとしたら、ペテン以外の何者でもないな、と。
【必見】話題の DAZN(ダゾーン) を契約してみた #nfljapan #nyj https://t.co/zZgFX9Rc8J— クマックマ (@sandplover_petr) 2016年8月28日
今季は海外サッカーだけではなく、Jリーグにも注目してみよう!
普段から海外サッカーばかり見ている私ですが、パフォーム・グループの参入でJリーグが大きく変わることに密かに注目している。
海外サッカーも良いが、たまにはJリーグもどう????(※DAZNを契約しないと観戦不可能)
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